中矢歯科医院 一日一話

歳を重ねるにつれて人生を豊かに、スマートエイジングという考え方

先週の日曜日は、日本口腔インプラント学会学術大会で
仙台へ行ってきました。
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松山から東京まで飛行機で、東京から仙台へは新幹線で
うまく乗り継いで片道4時間くらいの道のりでした。
インプラントだからと言ってインプラント治療関連だけの内容ではございません。
歯科の内容問わず著名な先生方の講演を聴くことができました。
なかでも面白かった講演について触れてみたいと思います。
脳トレで有名な東北大学の川島教授の講演なのですが、
「スマート・エイジング」という生き方について
楽しくも分かりやすい内容でした。
「スマート・エイジング」という言葉は、初耳でしたので、何のことやらと
聴いていたのですが、エイジングとは歳をとる、加齢という言葉で、
近年はアンチ・エイジングという言葉が流行っております。
アンチ:抗、エイジング:加齢 :抗加齢すなわち若返りですね。
体の老化に対して、運動や食事などの健康面の改善から、サプリメントをとったり
美容整形をしてしみやしわを取り除くなど若返りするために行う行為全般を意味しております。
それに対して、スマート・エイジングとは、加齢を知的に成熟する人生の発展期と捉えており年齢を重ねるにつれて物事の見方が深まり、視野が広がることで人生がより豊かになってくことを意味しています。
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このスマート・エイジングを実現するために4つの要素を提唱しておりました。
1つ目は脳を使う習慣を持つこと。
2つ目は身体を動かす習慣を持つこと。
3つ目はバランスのとれた栄養(食生活)を持つこと
4つ目は人と積極的に関わる習慣を持つこと。
特に、脳を使う習慣は軽視されがちです。
日本はどこの国よりも安全で誰もが過ごしやすい社会を実現しておりますが、
超高齢化社会の副産物と言いましょうか贈り物として「認知症」の有病者数が
年々急速に増加しております。
今や65歳以上の高齢者の約10人に1人が認知症あるいは認知症予備軍であると言われております。推定800万人以上です。少子高齢化ですので、日本の人口が1億人を切るころにはその割合は確実に高くなっていることでしょう。
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脳の回転速度や記憶量は年を重ねるにつれ衰えてきます。
記憶できる量が減るとは、何か新しいことを始めようとしたときに、おっくうになり挑戦しなくなったり、新しい事や難しいこのとを理解するのに時間を要します。
また、次に起こる事の予測が難しくなり、とっさの判断ができにくくなります。転倒した時の転び方が悪くて骨折したり、車の運転が下手になるのはこれに該当します。
さらに、おこりっぽくなるのも脳の記憶量の低下によるものであります。
従って、日ごろから脳を鍛える習慣作りをしていく必要があります。
単純計算したり音読したりやり方は様々です。
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脳を鍛えていくとともに、脳が休む時間を短くしていく事も必要です。
テレビは何時間でも見ていられると思いますが、これは脳が休んでいるからに他なりません。脳が休めば休むほど脳は使われておりませんので脳が退化していきます。
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乳幼児期に関しては2歳まではテレビを見せないように、子育ての本などに書かれていますが、理由は脳が発達しないためです。
スマートフォンの使い過ぎも同様です。
学童期においても、スマートフォンを使う子供は学力が下がっていることが
データとして認められたそうです。
便利な世の中になればなるほど、脳を使うことがなくなり、しいては将来認知症になる可能性が高くなっていくのは皮肉なことであります。
脳トレを実践して、賢く年をとっていきましょう。(スマートエイジング)
最後に、よくかんで食べる食生活は、脳が活性化されます。
忙しい毎日ですがゆっくり時間をかけて食事をする習慣をつくれば
健康にもよいですし、心の豊かさにも繋がっていくことでしょう。
さぁ、今日からみなさんもLet's begin smart aging!!
2017.09.30 Saturday